北陸地方や東北地方、北海道では冬には降雪量が多い地域があり、その中には豪雪地帯と位置付けられている地域も存在しています。
積雪量が多い地域の住宅等で、屋外にケーブルを用いるような時には、必ず冬場の予測を立てて設営することが必要です。ケーブルを地面に這わせて設置する際には、落雪被害のことを考慮した設営が求められます。屋根の傾斜により一気に大量の雪が落下するような場所に設置をしてしまうと、大きな力が加わって断線するリスクがあります。極力降雪が多く屋根からの落下が見られるような環境では、その場所を避けて設営する方法と頑丈な金属製ダクトを用いてガードすることが忘れてはならない注意点です。
宙に浮かせて敷地内と住宅とケーブルを設営する際にも注意点はあります。高さがあれば降雪量が多くても、その位置まで届かないので安全と考えてしまうことも想定できますが、実際には降雪により宙に浮かせているケーブルに氷柱が出来てしまい、大きく下側に湾曲するリスクもあります。氷柱はできる本数が多ければ、かなりの重みが伸し掛かるので、ケーブルを設置する際には、少しのゆとりを持たせて張る方法がベストです。
当然ながら注意点の中には、寒冷地用の資材を使うことです。ゴム被膜が十分な厚みであったり、マイナス気温でも耐えることができる資材を活用することは必須条件です。後は使用者のメンテナンスも注意点があり、冬季間には適切に確認をする作業が必要です。もしも氷柱などで断線する危険を感じたら、金槌を使って叩き割るなど自主的な作業も欠かせません。
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