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結束バンドのヘッドには逆戻り防止のツメがある

複数の電源ケーブルなどを束ねる場合、以前は輪ゴムや紐などを使うのが一般的でした。

ただしこれらはいずれも耐久性が低いため、長期間の使用には向かないという課題がありました。そこで最近では、この用途に特化した製品が使われるようになっています。それが結束バンドです。結束バンドは一定の太さのある物を束ねて縛っておくための製品で、ナイロンなどの樹脂でできているため耐久性に優れています。

ステンレスなどの金属を素材にした、特に丈夫なタイプもあります。サイズには豊富なバリエーションがありますが、細いものでも5mmぐらいはあるので、簡単に破断してしまうことがありません。住宅の電気工事で屋根裏などに配線ケーブルを這わせる時に使っても、長期の使用に耐えられます。

結束バンドは、ヘッド・ストラップ・テールという3つのパートで構成されているのが一般的です。物を束ねる時はまずテールをヘッドに通し、ストラップの部分がヘッドに達するまでギュッと締め上げます。ストラップの表面にはギザギザが付いていますが、これがヘッド部にあるツメに引っかかるため、締め上げた後で手を放しても元には戻りません。洋服を着てウエストを締める時に使う、バックル付きのベルトとおおむね同じ原理と考えて差し支えありません。一般的な結束バンドは、すべて使い捨てです。そのため、結束を解く時はハサミやニッパーなどでストラップ部分を切断します。ただし一部には、再利用可能な製品もあります。

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